古着

 


こんにちは。

昨日は古着を仕入れをしてきました。

今後メンテナンスしたり、染めたりしてからネットに掲載していきますので、

古着愛好家の方はぜひチェックしてください。


私が選ぶ「古着」は一体どんなものか?

そもそも古着とは何か?

世間的に言われている「古着」にもいろんな意味があります。

みなさんが着た服をメルカリで売ったり、リサイクルショップで売ったり

しる服、中古の服も古着です。

私はこれらを「国内古着」と言ってます。

私はこれらの国内古着を仕入れて売ることはありません。


ただ日本の古い古着もあります。例えば国民服、日本の戦前に着られていた服、

古くなれば昭和初期、大正、明治、もんぺや野良着、こういうものは

リサイクルショップでは見つけられませんが、

こういうのは骨董屋さんが持っていたりしますので、

そういう方から買わせてもらいます。


そして、「アメリカ古着」。

古くは1900年代のものから2000年代のものまで

アメリカで着られていた古着をアメリカやカナダ、ヨーロッパ、タイなどから輸入している古着のことです。

アメリカ古着は世界中で人気なので、いろんな国々で取り扱われています。

(フランスへ仕入れに行っても、パリにはたくさんのアメリカ古着屋さんがありました。)

私は一番最初に好きになった古着は「NIKE」のジャージでした。



まだ中学生の頃。80年代っぽいNIKEのジャージを買ってウキウキしていました。

その後、アメリカ古着にハマり出してからは、リーバイスのデニムを覚え

Leeの歴史を学び、Wranglerのおもしろデニムを見て、

それ以外の企業ものヴィンテージや、NIKEやコンバースなどの

ヴィンテージの年代の見分け方、カレッジプリント、チャンピオンのTシャツ、

ミリタリー、アメリカ古着のあらゆるジャンルを自分の知識をして蓄え、

そして2009年、満を辞して28歳の頃に東京でお店を出しました。

仕入れ先もあり、知識もあっても、強豪の多いアメリカ古着屋さんの

中で勝ち残るのは難しかったです。

ちなみに現在、ほとんど取り扱っていません。



「ヨーロッパ古着」、特にフランスやドイツのものです。

ヨーロッパ古着でも実は色々なジャンルがあります。

佐々木洋品店が扱っているワークウェアとナイトドレスは実は一部のもの。

東京でお店をやっていた時、アメリカ古着屋として未来が見えない私たちが

出会ったのはヨーロッパ古着でした。

アンティークリネンと呼ばれる約100年前の素材のワンピースやロングシャツ、

素朴なコットン素材で、色落ちもかっこいいワークウェア、

そのほかにオーストリアやドイツで着られていた民族衣装のチロルドレスやブラウス、

東欧で着られているリネンの刺繍ブラウスや刺繍ワンピース、

ヨーロッパ各国のミリタリー服、

漁師さんが着ていたハンドメイドのセーターのアランニット、

イギリスの代表作のオイルドジャケットのバブアー、

ヨーロッパにも色々なジャンルの古着があります。

古着屋だった私たちは質の高いヨーロッパ古着を仕入れていきましたが、

佐々木洋品店と名前を変えて活動してからは、

さらに絞り込んで、アンティークリネンと労働着だけを集めています。

この二つに絞り込んだ理由は「素朴さにある温かみ」です。


アンティークリネンという生地には素朴さと温かみがあります。

花嫁道具としても使われていた素材なので、愛がたくさん詰まっています。

ワークウェアにも古いコットンのジャケットがたくさん愛用されてすり減っているのに、

素人の誰かが、またそれを直して着続けられた形跡がある。

この「素朴さにある温かみ」が私たちの心を打ち抜き、

佐々木洋品店を始めてからずーっとこれらに絞って集めています。


そのほかにこの「素朴さにある温かみ」を感じる古着・古布は世界中にありました。

ベトナムの民族衣装にも、アフリカの手織り藍染布、東欧の民族衣装、

そして日本の古布・襤褸・野良着にも。




この「素朴さにある温かみ」を感じたものを私はいつもピックしてきます。

こういう理由から私は化学繊維のものや、大量生産時代の古着を

取り扱わなくなりました。

私のこだわりはなかなか目には見えないし、ネットではなかなか伝わらないのかも

しれませんが、購入していただいた後にでも

「こういう意味だったのか」

と感じていただければ嬉しいです。




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